コーヒーの味は焙煎度合いや、精製方法、品種によって変わってきます。今回その中で品種について触れていきます。
お店にいくと、『このコーヒーは華やかなイメージがあります。』『これはお花のような香りが、、、』『これは柑橘系の明るい酸が特徴的で、、、』など聞くことはありませんか?
このような華やかだったりお花のような香り、柑橘系の酸と言うのはコーヒー豆が持っている個性です。
お米に例えると、ミルキークイーンは甘さとコク、もちもちした食感。あきたこまちは粒が大きく歯応えを感じる。などと品種によって味、米の形や食感が変わります。
同様にコーヒーも産地、豆の種類で味やコーヒー豆の形も変わってきます。
よく出回るお豆の種類を紹介していきます。
種類
- エチオピア原種
- ゲイシャ種
- イエメン種
- ティピカ種
- ブルボン種
- パカマラ種
- カツアイ種(カトゥアイ種)
- カツーラ種(カトゥーラ種)
- ムンドノーボ種
- SL28
- SL34
解説
エチオピア原種
エチオピアにある品類は3000以上と言われています!その中でもよく聞くのがイルガチェフェという地域のお豆です。個性的で華やかな果実の香味が強いの特徴です。
ゲイシャ種
エチオピアのゲシャ地区で栽培される品種です。コスタリカ経由で中米に伝播し、現在ではいろいろな国で栽培されています。特に有名になったのは2001年からパナマで始まったコーヒーの品評会でエスメラルダ農園が出したゲイシャ種です。エスメラルダ農園のゲイシャ種の高評価が続き2007年には1キロ約3万円で世界最高落札価格を更新しました。ゲイシャ種がコーヒー市場で高評価な品種として扱われるようになりました。
イエメン種
エチオピアから持ち込まれたと推測されています。イエメンに古くから植えられているもので、イエメン固有の品種として区分されました。スパイスやハーブなどの香味があります。
ティピカ種
エチオピア南西部が原産のコーヒーの品種です。系統として、ジャマイカのブルーマウンテン、ハワイ・コナ、インドネシア・マンデリンが代表で、ティピカ種はソフトで調和が取れたコーヒーとして世界中に知られています。
ブルボン種
エチオピアから持ち込まれ、インド洋ブルボン島で栽培されていたものの、突然変異種で、東アフリカやブラジルに伝播しました。さわやかな甘い口当たりが特徴です。
パカマラ種
パカス種とマラゴジッペ種の交配種です。栽培量はあまり多くありません。エルサルバドル、グアテマラ、ニカラグアによく見かけられます。なめらかな口当たりが特徴です。
カツアイ種(カトゥアイ種)
ムンドノーボ種とカツーラ種(カトゥーラ種)の交配種で非常に生産性が高い品種です。チェリーが枝から落ちにくいため、強風や大雨の地域に適しています。しかし十分な肥料とケアが必要になります。最近ではイエロー・カツアイ(カトゥアイ)などもあり2019年ではブラジルのカップオブエクセレンスでも入賞するほどです。
カツーラ(カトゥーラ種)
ブラジルのミナスジェライス州で発見された品種で、ブルボン種の突然変異とされています。成長が良好の品種で、収穫も多く見込めるために、中米や南米にも広まっています。
ムンドノーボ種
1943年にブラジルのサンパウロで発見された品種で、ブルボン種とスマトラ種の自然交配から生まれた品種とみなされています。病気に強く、生産性が高いです。個人的にはあまり聞かない品種です。
SL28
ケニアで多く栽培されている品種です。1935年にスコット・ラボラトリー(当時、ケニアでコーヒー研究を行っていた機関)によって発見され、繁殖されました。SLはスコット・ラボラトリーの頭文字で番号はさまざまな品種をその特徴ごとに連番でつけてられました。この品種は干ばつに強く、高地での栽培に適しており生産性も高いです。しっかりとした酸があります。
SL34
同じくスコット・ラボラトリーによって繁殖されました。高いカップクオリティがあり、華やかな酸、多様な香味があるコーヒーです。
起源と言われるエチオピアから発展していった品種が多いです。
コーヒーの豆はこんなにも種類があるんだ!って知っていただけると幸いです。
コーヒー豆を買う機会、飲む機会があればぜひ気にして見てください。
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