初心者がコーヒーの道具を揃える時に失敗するのは、よくある初心者のうちは安いものから始めて慣れてきてから良いものを買う。ということです。
「初心者のうちは安いもの」というのはよくあることですが、コーヒーに関しては安いものを買うと美味しいコーヒーを淹れることが難しくなります。
筆者も初心者だったころはどういうモノを買ったら良いのかわかりませんでした。
昔に比べて今はコーヒーの道具もたくさん増えています。「この商品だからダメ」ということではなく、「〇〇のところがよくないので、こういうモノがいい」という形でご紹介します。
実際に筆者がコーヒー初心者の時に買って「失敗したな‥」と思った器具について、体験談を踏まえながらお話ししていきます。
過去に買って後悔した商品を紹介しますが、その商品が悪いと否定したいわけではありません。
その点をご了承ください。
スペシャルティコーヒー専門店でのバリスタ経験を活かし、その時に蓄えたコーヒーの知識をみなさんに共有できたらなと思います。
初めてのコーヒー器具選びで失敗したくない方はぜひ最後まで見てくださいね。
買って後悔したドリッパー
コーヒーを淹れる楽しみの一つとして、ドリッパー選びがあります!
どのドリッパーも見た目や性能の違いがあります。
筆者が現在所有しているドリッパーは、
- HARIOV60
- コーノ式ドリッパー(2個)
- 猿田彦珈琲 ドリッペン
- ウェーブドリッパー
- ダブルステンレスドリッパー
- 無限ドリッパー
- HARIO 浸漬式ドリッパー スイッチ
- ORIGAMIドリッパー
- Cores ゴールドフィルター
- クレバードリッパー
の9種類です。
この中で、初心者が買うべきドリッパーは
ウェーブドリッパーかHARIO V60のどちらか。
それ以外は初心者のうちは買う必要がないと思います。
ウェーブドリッパー、HARIO V60の何方かと言えば
ウェーブドリッパーがおすすめ。
理由は2つ。
1つ目は、台形型の方が抽出が安定しているから。
2つ目は、3つ穴で一定のスピードでお湯が抜けていくから。
2024年4月現在、ハリオもペガサスドリッパーという台形のドリッパーを販売しています。
ハリオ特有のスパイラル状のリブがあり、2つ穴のドリッパーです。気になる方はご覧になってください。
買って後悔したグラインダー、ミル
次に豆を挽くための道具となるグラインダー、ミルで買って後悔したものは
『ハリオ コーヒーミルセラミック』です。
これは自分が初心者だった頃に購入し、後悔したものです。
後悔した理由は粒度の均一性。これにつきます。
ハリオのコーヒーミルは値段も安く初心者にも手が出しやすいのですが、均一性に欠けていると個人的に感じました。
HARIOのコーヒーミルは現在実家でインテリアとして活用してます。
コーヒーの粉の均一性はとても重要
粒度の均一性とは、豆を挽いて粉になった時の粉の大きさが均一に揃っているかどうか。ということです。
なぜこれが大事なのかわかりますか?
粉の大きさがバラバラの場合、抽出される成分がバラバラになります。
粉が大きいものは成分が抽出されにくく、粉が小さいものは成分が抽出されやすくなります。
したがって粒度にばらつきがあると均等に抽出されず、同じようにお湯を注いだとしても味わいが変わってきてしまうのです。
いつも淹れ方は一緒のはずなのに毎回味にばらつきがあり「昨日は美味しかったのに、今日淹れたコーヒーはあまりおいしくない‥」ということも。
始めてすぐこのような経験をしてしまうとコーヒーを淹れることに難しさを感じてしまい、お家コーヒーをやめてしまうかもしれません。
技術的な部分は回数を重ねることで上達しますが、技術では補えない部分はどうしようもできません。
この失敗に気づけずお家コーヒーが美味しくできないと感じてる方は多いようです。
どんなグラインダー、ミルがおすすめか
最低でも1万前後のものがいいでしょう。予算に余裕があれば、1万円後半〜2万円のもの、もっと余裕があれば、4万円ほどする電動ミルやコマンダンテがおすすめ。
現在筆者が所有しているグラインダー、ミルはこちら。
- Kingrinder K6(手挽きミル)
- ボンマックコーヒーミル(電動ミル)
- ポーレックス(手挽きミル)
- デロンギ コーヒーグラインダー(電動ミル)
ポーレックスも挽く時にある程度力がいるので正直毎日使うには‥という感じではありますが、
重量が軽いためアウトドアで活用することができます。
上記の中でおすすめなのが、Kingrinder K6とボンマックコーヒーミル。
現在はKingrinder K6を使用しています。
ボンマックも機能性に優れていますが、電動ミルなので豆を挽いた際に微粉が飛んでしまうことよくあります。
その点Kingrinder K6は手挽きなので微粉が飛ばず掃除の手間が省けます。
↓KINGrinder K6の購入ページ↓
買って後悔したケトル
次にコーヒー初心者の時に買って後悔したケトル。
それは『ハリオ 温度調整付きパワーケトル・ヴォーノ』です。
温度調整機能に惹かれて購入しましたが、後悔した理由は注ぎ口の形状です。
ケトル選びで後悔したポイント
美味しいコーヒーを淹れるには、適切な湯量のコントロールが必要です。
ハリオ 温度調整付きパワーケトル・ヴォーノは注ぎ口の形状的に「お湯を真下に注ぎづらく」「湯量のコントロールがしにくい」のがデメリットでした。
つまり狙ったところに狙った量のお湯を注ぐことが難しかったのです。
いいケトルを選ぶ時のポイント
では、失敗しないためにはどこに気をつけて選ぶのがいいのでしょうか。
良いケトルを選ぶポイントは次の4点です。
- なるべく真っ直ぐ下にも注げるようになっている注ぎ口か
- 注ぎ口が細くなっているか
- 持ち手が持ちやすいか
- 容量がたくさん入るか
なるべく真っ直ぐ下にも注げるようになっている注ぎ口か
もちろんゆっくり注げばどんなケトルでもお湯は真下に注ぐことは可能です。
ですが常に神経を集中させて慎重に注ごうとしていては、集中しすぎて疲れてしまいますしドリップしていて楽しくありません。
そのためあまりにも注ぎ口がケトルに対して、斜めになっているものはやめましょう。
注ぎ口が細くなっているか
注ぎ口が細い方が狙ったところにお湯を注ぎやすいです。
逆に注ぎ口が太い場合、意図せずお湯がドバッとでてしまうこともあり湯量のコントロールが非常に難しいです。
初心者はお湯を注ぎやすい細口のケトルがおすすめです。
持ち手が持ちやすいか
コーヒーを淹れるにあたりケトルの持ち手も意外と重要!
しっかり握れる形状をしていることが大切です。
そしてしっかり握れるだけでなく、握りやすさも重要です。
それぞれ手の大きさや形は違うので一概には言えませんが、個人的には持ち手の形状が輪っかになってる方が掴みやすいのでおすすめ。
容量がたくさん入るか
「ケトルにお湯がたくさん入っていた方が注ぎやすい」いうことは知ってる人はあまり多くないのではないでしょうか?
ケトル内の湯量が多いと少し傾けただけ注げるので、湯量のコントロールがしやすいんです。
(真下に注ぎたい場合もケトル内の湯量が多い方が断然注ぎやすくなります。)
- なるべく真っ直ぐ下に注げるようになっている注ぎ口か。
- 注ぎ口が細くなっているか。
- 持ち手が持ちやすいか。
- 容量がたくさん入るか。
以上4つのポイントを踏まえて、筆者おすすめのケトルがこちらです。
タカヒロ コーヒーケトル 0.9L
◎極細パイプの注ぎ口で湯量の調整がしやすく、お湯は注ぎ口から
真下に落ちるイメージで落とせるため初心者でも簡単にドリップできる
◎0.9Lの大容量
◎持ち手も手にフィットしやすい形状
機能性に優れた最高のケトルです。
↓タカヒロ コーヒーケトル 0.9L↓
↓タカヒロ コーヒーケトル 0.9L↓
電気ケトルでは、Brewista, Epiosがおすすめ。
温度調整もできるのが電気ケトルのメリットです。
しかし電気ケトルは思った以上に重く、腕がすこし疲れやすいというデメリットもあります。
Epiosのほうがコスト的にも安いので、初めのうちであればこちらの方がよいでしょう。
もし他にもおすすめのケトルが知りたい方は、コーヒー屋さんで実際に抽出に使われてるケトルを参考にすると良いでしょう。
買って後悔したサーバー
サーバーに関しては後悔というほどでもないですが、持ち手がないサーバーはあまりおすすめできません。
理由は1つ。淹れたてのコーヒーは熱いので持ち手がないと熱くて危険ということです。
筆者が初心者だった頃はHARIOのビーカーを購入しました。
コンパクトで実験っぽさがかっこよかったのが購入理由です。
使ってみて感じたデメリットは「コーヒー抽出後はビーカーが熱くなる」という点です。
それ以外では不満点はありません。
現在は上記のハリオのビーカーと割れにくい素材のビーカーの2種類を使用しています。
↓曙産業 割れない コーヒーサーバー 750ml ↓
取手付きのものさえ選べばその他の要素は特に気を付ける点はなく、デザインが好みのものを選ぶと良いでしょう。
こちらの記事にもサーバーは載せていますので、気になる方はご覧ください。
失敗しないための大事なポイント(まとめ)
ドリッパー、グラインダー、ケトル、サーバーと失敗しないためのポイントを解説しました。
とくに気をつけるべきポイントはグラインダーとケトル選びです。
「粉の粒度の均一性」技術では補えない部分と、「お湯を注ぐコントロールをする扱いやすさ」技術に関わる部分が大事だからです。
初心者の時こそ道具選びに失敗せず、楽しく美味しいコーヒーライフを過ごせるようになってほしいと思っています。
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